エドガー|大序章「祝宴」
〈列礼のざわめき、黄金沈香と薔薇香、白檀の芯〉
聖女誕生の祝宴で、これから花宵を迎える娘についてアルディスへ言葉をかけます。
「その折には――殿下の視界の端にでも置いていただければ、ヴァリエールとしてこの上なく心強く存じます」
香誓人物録
物語開始時点|大序章「祝宴」「薔薇の祝宴」
王国の侯爵七家に数えられるリ・ヴァリエール家を預かる、ルセリアの父と母。侯爵家の立場を背負いながら、それぞれの形で娘を案じる親としての顔も見せる夫婦です。
この頁は大序章「薔薇の祝宴」までに明かされた情報を中心に構成しています。

王国の侯爵七家に数えられる家門の一つ。
令嬢ルセリア=リ・ヴァリエールは香姫として学び、《星結》まで進んだ聖女候補の一人です。
リ・ヴァリエール侯爵家の現当主。ルセリアの父。
ルセリアが《星結》まで進みながら聖女に選ばれなかったことを「無念」としながらも、聖女誕生そのものには王国の臣下として祝意を示しています。
聖女誕生の祝宴では、これから花宵を迎える娘についてアルディスへ、
「その折には――殿下の視界の端にでも置いていただければ、ヴァリエールとしてこの上なく心強く存じます」
と願いました。
侯爵として儀礼を守りながら、初めて本格的な社交の場へ立つ娘を気にかける父親としての顔が見える人物です。
ルセリアの母。
香姫寮へ娘を訪ね、ささやかな贈り物を置いていくなど、寮生活のあいだもルセリアを気にかけています。
《星結》まで進みながら聖女には選ばれなかった娘について、
「あの子も星結まで至りましたが、神は沈黙をお選びになりました。まだ神殿に身を置いておりますが……いずれ、次の道を決めるのでしょうね」
と語ります。
さらにエヴァリエへ、
「私たちは、親として、ただそれを支えるだけですわ」
と告げています。
娘が積み重ねてきた努力を覚え、その先へ進む姿を支えようとする母親です。
大序章で描かれる侯爵夫妻には、侯爵家を背負う貴族としての立場と、ルセリアを見守る親としての顔があります。
エドガーは花宵へ向かう娘をアルディスへ託し、侯爵夫人は娘がこれから選ぶ道を「親として、ただ支える」と語っています。
〈列礼のざわめき、黄金沈香と薔薇香、白檀の芯〉
聖女誕生の祝宴で、これから花宵を迎える娘についてアルディスへ言葉をかけます。
「その折には――殿下の視界の端にでも置いていただければ、ヴァリエールとしてこの上なく心強く存じます」
〈香光の薔薇輪、黄金の影、棘ある聖女〉
赤薔神の聖女となったエヴァリエへ祝意を伝え、星結まで至ったルセリアが、いずれ次の道を決めるのだと語ります。
「私たちは、親として、ただそれを支えるだけですわ」