初登場紹介|大序章

テオドール

「控えの間」

香ひらきの翌朝。
三儀式告知の典を待つ控えの間には、 香姫たちの囁きと絹の擦れる音が重なっていました。

控え鐘が一度鳴ると、布擦れも囁きも止みます。
清薄荷香が場の熱を細く冷まし、 神殿の選聖部筆頭司祭テオドールが姿を現しました。

時 椿静月一日
梅光陽(七刻半)
場所 王都アストリア 神殿島
第三姫寮環 大広間・控えの間

神殿・選聖部の記録

テオドール

物語開始時点|大序章「控えの間」

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香姫たちの噂が熱を帯びるなか、控え鐘が一度だけ鳴りました。 清薄荷香が鼻先を掠めると、場のざわめきは静まります。 その香とともに現れたのが、聖女候補の選別を司る祈芽の座でした。

ざわめきを鎮める清薄荷香

「失礼いたします」

最初の言葉は、静かな挨拶だけ。 けれど清薄荷香が場の熱を冷まし、 香姫たちは呼び上げを待つために背筋を伸ばします。 百人から五十人へ――選別を前にした空気を、 ひと息で整える姿が印象に残る初登場です。

この朝をつなぐもの

控えの間

椿静月一日 梅光陽(七刻半) 控え鐘 清薄荷香 ざわめく絹音 苺香の滲み 百人から五十人へ 「失礼いたします」